ハーブと夏至。
夏至は一年のうちで昼間の時間が1番長くなる日。太陽が長く空にある日ですね🌞
ヨーロッパでは夏至祭が行われます。
セントジョンズワートはハーブとしては主に開花時の地上部を使用。夏至の日に収穫すると最も治癒力が高いとされ、伝統的に夏至の日に収穫されてきたハーブ🌿
暗く落ち込んだ心を明るく照らしてくれるので『サンシャインサプリメント』と呼ばれます。
和名はセイヨウオトギリソウ。
漢字で書くと…【西洋弟切草。】
セントジョンズワートは花や茎に黒いポツポツとした暗点があり、茎や花、葉をすりつぶすと赤や黄色の色素で指先が染まると言われています。
赤色はヒペリシンという成分で、インフューズドオイル(浸出油)は血のように赤く、ハーブの持つストーリーも洋の東西に関わらず血にまつわるものが多いのが印象的。
(銀色キャップのボトルに入っているのがセントジョンズワートの浸出油をベースにした肩こり&腰痛ロールオン)
ヨーロッパでは十字架にかけられたイエスキリストの血が暗点となったとする説や日本では薬草の効能を外部に漏らしてしまった弟を兄が斬り、その血しぶきが花に残ったという逸話があります。
どちらも悲しい物語だけど、とても薬効が高く大切にされてきた薬草ということなのかもしれませんね。
『緑の薬箱』に常備しておきたいほどとても頼もしいハーブなのだけど、ハーブティーと薬の飲み合わせや禁忌はやや多め。
お守りのようなハーブだなぁと思う反面、使い方には注意が必要。
(⚠️特に持病があり服薬されている方はハーブティー なども必ず医師に相談の上使用することをお勧めします。)
【併用不可の薬…インジナビル(抗HIV薬)、ジゴキシン(強心薬)、シクロスポリン(免疫抑制薬)、テオフィリン(気管支拡張薬)、ワルファリン(血液凝固防止薬)、経口避妊薬…など】
浸出油では
まさに“薬と毒は紙一重”という言葉がしっくりくるような感じ。
特に光線療法(レーザーや紫外線)中の使用や肌が弱い人、色素が薄い人は光感作を起こしやすく、日中の使用もお勧めできません。
私はたまに筋肉痛や関節痛、腰痛、肩こりなどの痛みや炎症があるときに浸出油にカンファーやミント、ローズマリー、ラベンダー、ジュニパーベリー…などの精油をブレンドして夜患部に塗布します。
翌朝には痛みはスーッと消えています。
ミツロウを加えた軟膏を常備しておくのもお勧めです。
話はだいぶ逸れましたが、人にはそれぞれの人生のストーリーがあるようにハーブにもそれぞれの逸話や伝承があり、そのストーリーを知るとより深くハーブの魅力を感じることができます。
みなさんもぜひハーブのストーリーに触れてみてください🌿
お伽話のようなお話の中にその薬草と人との関わり方なども垣間見れて、何気なく口にしている一杯のハーブティーもより深く味わえるかもしれません✨
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